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| 特集 家庭の電磁波 第10回(2006年12月 No.1) |
| 携帯電話が実は安全ってホント!? |
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■ 携帯電話の使用はがんとは無関係?
米国CNNが12月10日に報道した記事によれば、「デンマークの研究チームがこのほど、同国内で大規模な調査を実施し、『がんにかかるリスクとの関連性は認められない』との結果を発表した」そうです。
もしこの結果が真実であれば、みなさん胸をなでおろすことでしょう。しかし、です。記事の詳細を細かくみていくと、どうしても疑念が晴れません。はたして「じゃあ携帯電話は安全ですね」といえるのでしょうか。
今回の電磁波MonthlyWatchでは、携帯電話の健康影響に関する最新の調査を検証してみます。
■ デンマークの疫学研究によれば・・・
今回の研究は、デンマークのコペンハーゲンにある「がん疫学研究所」の専門家らが実施し、がん研究専門誌に成果を報告しました。専門家らのチームは、1982年から1995年までの間に同国内で携帯電話サービスを申し込んだ42万95人について追跡調査を実施したのです。
その結果、2002年までの間に、脳や神経、だ液腺、目の腫瘍、白血病、がん一般にかかった発病率と、国民全体の発病率とを比較したところ、あまり大差がなかったとのことです。
■ でもちょっと待って!
ここでちょっと気になる点がふたつあります。
まず、追跡調査が2002年までになっている点です。2002年というと、高周波の3G携帯が普及する前の時期です。これでは健康影響へのリスクが低下しても当然というべきかもしれません。
次に「1982年から1995年までの間」に携帯電話サービスを申し込んだ人というのがちょっと誤解を招くのです。
実際、1982年に携帯電話の利用を開始した人というのは、本当にごく一部の人でしょう。他方で、1995年に携帯電話の利用を開始した人は、たくさんいるはずです。つまり、「最長20年」の疫学研究といっても、実際に平均をとると10年未満の可能性がきわめて高いわけです。
はたして、10年未満の携帯電話の利用で、健康への悪影響は見出せるものでしょうか?
■ 隣国スウェーデンの疫学研究によれば・・・
一昨年、スウェーデンの医学研究機関であるカロリンスカ研究所は、携帯電話を10年以上使っていた人に脳腫瘍(しゅよう)の一種である「聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)」の発生の危険が高まるとの報告を発表しました。
カロリンスカ研究所は、聴神経鞘腫の患者150人と健常者600人へインタビューを行い、病気の発生と携帯電話の利用状況を調べたのです。
その結果、携帯電話を10年以上使用してきた人は、聴神経鞘腫の発生が、使っていない人のほぼ2倍になっていたそうです。聴神経鞘腫とは、聴神経にできる良性の腫瘍で、聴神経の神経鞘に発生して小脳橋角部に広がるものです。恐ろしいことにこの病気は、成人の脳腫瘍の1割近くを占めているのです。腫瘍としては良性なのですが、患者は耳鳴り、難聴、めまい、言語障害などの症状に悩まされます。
スウェーデンの研究では「10年以上使用してきた人」との条件がきちんと設定されています。そして、10年以上携帯電話を使用してきた人の健康リスクがきわめて高いのです。
■ 一喜一憂は禁物です
今回のCNNの電磁波関連報道を何気なく読んでみると、安心する人はたくさんいるでしょう。ですが、さまざまな疫学研究を総合的に比較して、携帯電話の電磁波の安全性/危険性を見守っていきたいところですね。
みなさん!周囲の電磁波チェックを忘れずに!
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