電磁波なび - 電磁波による健康への影響について情報を収集!

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電磁波MonthlyWatch バックナンバー
 
特集 家庭の電磁波 第4回(2006年2月)
高圧送電線・基地局周辺の電磁波はアブナイ!?
電磁波なび

トラブル多発!宅地の電磁波環境

いままで、電磁波MonthlyWatch「家庭の電磁波」特集では、宅内の家電製品の電磁波を調査・検証してきました。しかし、家電製品とは別に、みなさまのご自宅の特定エリアで、通常より電磁波強度が高いというケースも、もちろん考えられます。

つまり、以下のようなケースです。

1. 高圧送電線や変電所の近隣に住んでいる
2. 携帯電話等、電波関連基地局の近隣に住んでいる
3. その他設備(電柱のトランス、配電盤等)の近隣に住んでいる

電磁波なびに寄せられるご相談の多くは、上記の1および2に該当しています(ご相談が多いため、なかなか回答ができず、申し訳ありません)。

電磁波なびに寄せられるだけではありません。現在、全国各地で携帯電話の基地局が急増しています。そして、基地局急増にともなうトラブルが多発しているのです。

総務省によると、基地局は全国に8万5792局(2003年12月時点)あります。政府は、基地局設置の規制をしていないため、基地局は無秩序に増え続けているのです。

市民団体「電磁波問題市民研究会」の報告では、トラブルは全国42都道府県に広がっています。熊本市では、住民が基地局の撤去を求め、携帯電話会社が提訴されました。和歌山県田辺市でも、住民団体が「基地局の稼働中止」を求めています。

今月の電磁波MonthlyWatchでは、みなさまの注目度が高い、高圧送電線・基地局周辺の電磁波について検証していきたいと思います。

高圧送電線・変電所の電磁波は大丈夫?

最初に結論から申し上げますと、高圧送電線・変電所の電磁波は「大丈夫!」とはいえません。もちろん安全なエリアはたくさんあります。しかし、他方で、危険と思われるエリアもあるからです。

高圧送電線・変電所から発生する周波数は、50Hzないし60Hz。この周波数において、電磁波の安全基準は、2ミリガウス以下といわれています。健康意識の高いスウェーデンでは、1993年以降、2〜3ミリガウスを基準に高圧線の鉄塔撤去をおこなってきました。

先日、電磁波なびで、高圧送電線直下の電磁波を計測したところ、6.1ミリガウス。

驚くほど高くはありませんが、安全ではない数値です。そして、距離をとっていくにつれて、電磁波強度は低下し、60メートル離れたところでは、0.4ミリガウスになりました。ここまでくれば安全といえそうです。

しかし、高圧送電線の周波数(50Hzないし60Hz)をふくむ低周波の磁界について、「ヒトに発がん性があるかも知れない(possibly carcinogenic to humans)」という判定を、国際保健機構(WHO)の内部組織である国際がん研究機関が下しています。

とはいえ、「高圧送電線・変電所から50〜60メートル程度離れていれば安全!」といいたいところです。それでも厳密な数字ではありませんし、現時点での確証はありません。今後の低周波電磁波の研究に注目しましょう。

基地局の電磁波がちょっとコワイ

やっぱりちょっとコワイです。というのも基地局の電磁波は、通常の低周波にくわえて、高圧送電線の周波数より高いマイクロ波が発生しているからです。

一般に電磁波の周波数が高くなると、危険度も高くなります。携帯電話の基地局は、携帯電話から発生するマイクロ波を受信、中継する役割をはたしています。

そして、携帯電話から放射される周波数は、0.8GHz帯、1.5GHz帯から2.0GHz帯へと、より強力になっているのです。また、基地局間の連絡には、さらに高い周波数が使われています。

米国では住民側の反対により、新規の携帯電話基地局の85パーセントが、立ち往生しているそうです。イタリアでも基地局付近には建築物を設置できないよう都市計画が行われています。

基地局に関して、どこまでが安全かは非常に難しいです。あくまで参考ですが、過去に基地局から100メートル離れた場所で、2ミリガウスが記録されています。また、いままでの電磁波研究では「基地局中心部から200メートル離れていれば安全」という説もあります。

福島県いわき市のケースでは、基地局から450メートル内に、総合病院・特別養護老人ホーム、保育園、幼稚園、公立小学校、公民館が集中していました。このため建設済みの基地局そのものが撤去されています。

危険なラインがどのあたりかが分からない、その意味でもコワイですねえ。

不安に思われる方は、すぐにでも行動を!

電磁波被害について不安に思われる方は、すぐにでも行動をおこしたほうがよいでしょう。電柱のトランスが2階の部屋に接近しているだけでも、電磁波強度は安全値を超えるおそれがあるのです。

ではどのような行動をおこすべきでしょうか?

ケースバイケースといってしまえばそれまでですが・・・できれば、電磁波を自分で計測してみること。そして専門の団体や電力会社へ相談して電磁波を計測してもらうのがよいかと思います。

高圧送電線・基地局。変電所の建設については、不審なことが少しでもあれば、周辺住民の同意を建設元に要請してもよいでしょう。